「ページビュー」って何? 今さら人に聞けないPV・UU・CVの意味
「ホームページって本当に必要なの? …ってWeb制作会社がそんなこと言っていいの?」という記事で、ホームページを制作・運営するためには目的を持つことが必要だと言いました。
目的を達成するためには、進捗状況を把握し、コンテンツの見直しや運営方法の改善、デザインの改修などを行わなければなりません。
進捗状況を把握するためには、指標となる目標値を設定すると客観的に分析することができます。
サイトを運営する指標としてページビュー(PV)、ユニークユーザー(UU)、コンバージョン(CV)などがあります。
まずは、用語の意味を確認しておきましょう。
- ページビュー(PV)…閲覧されたページの総数
- サイトの訪問者が閲覧したページ数になります。ふつう、ユーザーはサイト内の複数ページを閲覧するため、ページビューは訪問数よりも多くなります。
- ユニークユーザー(UU)…訪問者数
- サイトを訪問したユーザー数になります。同一人物がそのサイトを何回閲覧してもカウントは増えません。ただし、ユニークユーザーの特定はPCのIPアドレスなどで特定しているため、1台のPCを複数の人数で同時に利用している場合は何人が閲覧していてもカウントは1となります。
また、ひとりが同時にPCとスマートフォンでサイトを閲覧していたらカウントは2となります。一般的に、一定時間が経過するとユニークユーザーはリセットされます。つまり毎朝同じサイトを1週間見ている人がいたとすると、その人ひとりは一週間で7UU分ということになります。
なお、サイト解析でもっとも多く利用されているGoogleAnalyticsでは、「訪問者数」の定義は「30分以上、間隔を空けない一連のページビュー」となっています。 - コンバージョン(CV)…Webサイトが達成した成果
- ホームページによって「成果」の定義は異なります。
- ショッピングサイト→商品の購入
- サービス紹介のサイト→資料請求・お問い合わせ など
- 会員制情報サイト→会員登録・メルマガ登録 など
- コンバージョンレート(CVR)…集計期間中のコンバージョン率
- 一般的に、「コンバージョン数÷ユニークユーザー数」で算出されます。
WebサイトのPV数はテレビの視聴率に似ている
テレビ業界が視聴率至上主義と言われて久しいですが、WebサイトにおいてもPV至上主義的な考え方を持っている人がいます。
もちろん、訪問数が多いにこしたことはありません。確かにPV数が増えると、嬉しくなりますし、モチベーションも上がるというものです。
しかし、小規模サイト、とりわけ開設して日が浅いPV数の少ないサイトでは一時的なPV増加はまやかしだと思ってください。
- 「ホームページを開設した直後はPVが30くらいだったのに、3日後に突然150に増えた!
- UUを調べると、ほとんど増えていない。
実はサイトの更新や修正のために自分で頻繁にページを開いていたので、PVのほとんどは自分自身だったなんてことはよくある話です。
また、ホームページの開設を友人知人に告知したので、親しい友人何人かが、サイトの隅々まで閲覧してくれたなんてこともあります。
PVの増加だけを見るのではなく、UUとの関係性も把握しておくことが大切です。
PV数とUU数がほとんど一緒というのも問題があります。
UU数がPV数に対して2倍未満である場合、そのサイトは1ページだけ閲覧して離脱するユーザーが多いということを示しています。
記事や情報閲覧を目的としているサイト(ブログなど)であればまだよいのですが、商品ページ→ショッピングカート→サンクスページ という流れのショッピングサイトであれば、商品はあまり売れていないということになります。
この場合、商品をもっと魅力的に見せるために商品ページを改修するするといった改善策が考えられます。
開設したばかりのホームページや、PV数が少ないサイトでは、まずUU数を増加させることを考えてコンテンツを制作しましょう。
ある程度PV数やUU数が増えてきたサイトでは、サイト内の回遊率や、CVを念頭に置いてコンテンツを制作することが大切になっていきます。