AIを使って動画を作成する【3】画像生成AIでお絵描き
iWac.jpでは、「AIを活用して仕事の効率化を図る」を2024年の目標のひとつとしました。
生成AIの活用例として、新年の目標動画を作成しましたので、制作の流れを解説したいと思います。
今回は、画像生成AIを使った静止画の制作過程を紹介していきます。
■ お正月コンテンツ ■
日本語の呪文で画像生成ができる『SeaArt AI』と『Adobe Firefly』
画像生成AIは数多くのツールがあります。
いくつかの画像生成AIを試してみたのですが、画像生成AIを初めて試してみたいという方には『Adobe Firefly』と『SeaArt AI』がおすすめです。
AIで画像を生成するためには、「プロンプト」と呼ばれる呪文のようなキーワードが必要なのですが、多くの生成AIはこのプロンプトを英語で入力する必要があります。
『Adobe Firefly』と『SeaArt AI』は日本語にも対応しているので、初心者でも簡単に画像生成ができます。
とくに『Adobe Firefly』はAIの学習に関して、「Adobe stock」という自社のフリー画像素材を利用しているため、著作権の心配がないことも安心です。
画像サイズや画像スタイルなども選択式になっているのでとても使いやすいです。
ただ、画像生成AIとしては後発の部類になるので、クオリティという点においては、まだまだ先発の画像生成AIに追いついていないといった感じです。
今回の制作では『SeaArt AI』を使って画像を生成しました。
『SeaArt AI』は『Adobe Firefly』よりも操作は少しむずかしいところがありますが、日本語でプロンプト(生成呪文)を入力できます。
無料プランと有料プランがありますが、無料プランでも1日150ポイント付与されます。
1枚の画像生成で4ポイント~になるので、無料プランでも利用可能です。
商用利用についても、生成画像の画風などを決めるモデルなどによって異なりますが、無料プランでも利用できます。
『SeaArt AI』の使い方については別途記事にまとめたいと思います。
一富士・二鷹・三茄子を生成するけど…
まずは、富士山を生成します。
入力したプロンプト(生成呪文)
風景写真、富士山、日の出、朝日、朝焼け、超高画質、美しい、すがすがしい、冬の朝、富士山の山頂から昇る太陽
富士山はほぼ、イメージ通りの画像がすぐに作れました。
次に鷹を生成します。
入力したプロンプト(生成呪文)
美しい写真、美しい朝空を飛ぶ鷹、翼を広げる、ダイナミックな、超高画質、傑作、ファイン・アート、朝日に照らされる鷹、猛禽類、リアルな写真、ドローンからの航空写真、広角アングル
上記画像は空にほかの鳥が映り込んでいたので、PhotoShopで消しました。
▲ちょっとかわいい鷹もできました。
鷹はプロンプトを微調整しながら、作成し、仕上げにPhotoShopで加工しました。
そしてなすび。
▲米ナスっぽい野菜というか果物というか、それっぽくはありますが、「なすび」ではないです。
▲紫色のサツマイモっぽいなにかが空を飛んでいます。
▲もはや気球でしょ。
プロンプトをいろいろと試してみたのですが、イメージ通りのなすびができません。
『SeaArt AI』では、参考画像をアップロードして生成AIに参照させることもできるのですが、今回はテキストから生成したかったので、なすびは不採用ということにしました。
そのほか、辰年の「龍」のイメージ画像と、キラキラした2024年の画像は、生成AIで作るには、ちょっと時間がかかりそうだったので、「Adobe Stock」のフリー素材を使用しました。
これらの画像を生成AIを使って動画にしていくのですが、そちらは次回のお話とさせていただきます。