メインカラー選定に役立つ、12の色がユーザーに与える印象。
Webサイトを制作する上で、メインカラーを何色にするかは慎重に検討しなければなりません。
色の与える印象はとても強く残るので、どのような色を選ぶかで、ホームページの第一印象は大きく変わります。
たとえば、青系の色は食欲を減退させる効果があるので、飲食系のサイトでメインカラーに持ってくるケースはあまりありません。
また、血の色を印象付ける赤や死を連想させる黒をメインカラーとする医療系サイトはありません。
しかし赤は情熱的で強い印象を与え、黒は重厚感や高級感をもたらすため、別のジャンルのサイトでは有効なカラーとなります。
では、それぞれの色はいったいどのような印象を与えるのでしょうか?
それぞれの色が与えるイメージ
人が色を見たときに残る印象は感覚的なものです。頭のなかでロジカルに色を見るのではなく、フィーリングで感じ取っていると言ってもいいでしょう。ですから、どの色がどのような印象を与えるかを意識して、カラーを選定していけば、伝えたい情報や商品のイメージもつくりやすくなります。
- 赤が与えるイメージ
- 強い、熱い、エネルギッシュ、積極的、リーダーシップ、目立つ、勝利、きつい
- 赤はさまざまな色のなかで最も目立ち、印象に残りやすい色です。情熱的で能動的な感情をもたらします。一方で興奮や威圧、怒りといったネガティブイメージがあります。デザインにおいては、刺激が強い色のため、色みを抑えた赤を使用したり、使用する面積を少なくしたりします。
- リスクカバーの色み薄い黄緑
- ピンクが与えるイメージ
- 女性的、可愛らしい、愛らしい、ロマン、甘い、優しい、やわらかい、幸運
- 女性らしさを表現するときに多く用いられます。淡い色調のピンクは安心感や安らぎを与え、マゼンダに近いビビットな色合いは元気でおしゃれな印象をもたらします。ややもすると、弱い、優柔不断、幼稚といったイメージを与えかねないので、アクセントカラーに強い色を置いたりします。
- リスクカバーの色み薄い紫
- ブラウンが与えるイメージ
- どっしり、重厚、堅実、ぬくもり、伝統的、コツコツ
- 木や土の色でもあるブラウンは、身近な色でもあり懐かしさや温かみを与える効果があります。また、重厚さを感じさせるイメージもあるため、安定感や堅実性といったイメージを与えることができます。しかし、混ざり合った感じやスピード感に欠けるといったネガティブイメージもあります。
- リスクカバーの色み薄い水色
- オレンジが与えるイメージ
- 快活、陽気、はじける、活気、美味しい、健康的、社交的
- 元気で明るいイメージを持つオレンジ色は、ビタミンカラーとも呼ばれ、積極的で活気のあるデザインによく用いられています。エネルギーと解放感を与えたり、緊張感を和らげる効果もあり、使い勝手のよい色と言えます。ネガティブな面では、落ち着きがない、わがまま、安っぽいというイメージもあります。
- リスクカバーの色み茶色
- 黄色が与えるイメージ
- 軽い、気楽な、酸っぱい、明るい、朗らか、躍動
- 有彩色のなかで、もっとも明る色が黄色です。心を弾ませ、楽しい気分なるうえ、集中力アップ、判断力アップ、記憶力アップといって知性を刺激し、行動を活性化する効果があると言われています。また、黒とのコントラストの強さから注意喚起の色としても使われます。
- リスクカバーの色み群青色
- 緑が与えるイメージ
- 若々しい、爽やかな、自然、安心、癒し、リラックス
- 草木の色でもある緑は、自然の色と言えます。気持ちを穏やかにし、リラクゼーション効果を与えてくれます。安心、安定、調和といったイメージを与える一方で、未熟、無難、決め手に欠けるといったネガティブイメージもあります。
- リスクカバーの色みくすんだ茶色
- ブルーが与えるイメージ
- 冷静、涼しい、信頼感、知的、男性的、誠実、爽やか
- 水を連想させる青色は興奮を抑え、気持ちを落ち着かせる鎮静効果のある色です。清潔、誠実、信頼といったイメージを持たせるため、金融機関など信頼性が重要となる企業で多く使われます。その反面、冷たい、ネガティブといった印象を与えることもあります。
- リスクカバーの色みオレンジ
- 紫が与えるイメージ
- 高貴、神秘的、大人っぽい、優雅、芸術、不思議
- 赤紫から青紫まで、色域の幅が広く、使い方がむずかしい色です。冠位十二階で最高位の色が紫であったように、古来から高貴なイメージを持っています。神秘的な雰囲気を持つ一方で、怪しいイメージも持たれがちです。また、デザインのバランスが崩れると、下品な印象を持たれかねない色でもあります。
- リスクカバーの色み薄い茶色
- 白が与えるイメージ
- シンプル、すっきり、解放感、純粋、潔白、透明感、神
- まっさらで、純粋無垢な状態ともいえる白は、はじまりや出発といった印象をもたらします。信頼感や清潔感、シンプルなイメージを持たせ、暗い色を引き立てます。白の空間を広く使ったデザインは、すっきりして美しい半面、バランスを失うと寂しい、味気ないといった印象を与えてしまいます。
- 黒が与えるイメージ
- 高級感、支配、権威、自信、重厚感、プロ意識
- 光を吸収・遮断する黒は、圧倒的な存在感を持つ色です。収縮色でもあり、アクセントカラーで使うと全体を引き締めることができます。高級感や威厳、自信といったイメージを与える一方で、悪、死、絶望といった負のイメージも強い色です。
- リスクカバーの色み淡いピンク
- シルバーが与えるイメージ
- 繊細、精密、知的、シャープ、都会的、上品、無機質
- シルバーは他の色との協調性が高く、どの色ともなじめるのが特徴です。知性や都会的な印象も強く、逆に冷たい印象を残す場合もあります。白よりも高級なイメージを与えることができますが、単色で表現するのがむずかしい色です。
- ゴールドが与えるイメージ
- 豪華、輝き、高級、成功、貴重、豊かさ、特別
- 黄金が豊かさのシンボルであるように、ゴールドは成功や高級感、豪華さといったイメージを持たせる色です。圧倒的な成功というものは、えてして鼻につくもので、色のイメージでも成金、派手といったネガティブイメージも強いので、デザインのなかに用いる際は気をつけたい色です。
色の選び方に限らず、デザインは形や大きさ、レイアウトなども意味があります。ホームページをデザインするときは、意味付けをしながら行っていくとよいでしょう。