Webサイトで原稿を継続的に書くための4つのポイント

原稿は勢いだっ!

こんにちは、iWac.jp代表のかめやまです。

2018年も5日めを迎えました。昨日、今日と仕事初めの方も多いのではないでしょうか?
新年なので、今年の目標というのを掲げようかなと思っています。
今年の目標は「原点回帰」

iWac.jpは出版編集とWeb制作の会社なのですが、私自身はもともと出版社や編集プロダクションで編集者やライターをやってきました。ここ数年は、Web制作(デザインやコーディングなど)、Webディレクション(企画や構成、工数管理など)をメインに、写真撮影や動画撮影・編集、それに加えて経理(文系なので、これがまた大変)や営業(アポどりが苦手)などといった業務などもこなさなければならず、ライティングの仕事があまりできていませんでした。

もちろんお客様からの依頼で雑誌のライティングなどはやっているのですが、自社サイトの原稿書きがどうしても後回しになってしまい、ほとんど更新できていませんでした。
なので、「今年はブログを書く」ということをテーマに掲げようと思います。

ブログコンテンツは更新が大切。ではどうすればよいのか?

自社でWebサイトを運営している方で、ホームページ選任担当者ではない方が別の業務とホームページ運用を兼務している場合、ブログなどのコンテンツ作成はどうしても後回しになってしまいがちです。

商品やサービスを紹介するといったコンテンツならともかく、ブログは間接的には売り上げに繋がるものの、直接的に収益を上げるわけではないので、目の前の売上に繋がる仕事を優先してしまいます。私自身がまさにそうで、当たり前ではありますが、どうしてもお客様の仕事を優先してしまいます。

では、どうしたら継続的に原稿を書けるようになるのでしょうか?

書くことを宣言する

書くことに限らず、他者に対してアナウンスするということは重要です。できていないと恥ずかしいですから。

「ホームページに原稿を継続して書く」というだけではいけません。数字などを具体的に示して、それにコミットできているか確認していくことが大切です。

ただし、あまり目標が高すぎると達成できませんし、ギリギリ達成できる目標でも、「原稿を書くこと」が目的になってしまいかねないので、ある程度余裕があるくらいの目標にするほうがよいと思います。

「原稿を書くこと」はあくまでもホームページの品質アップのための手段であり、ホームページの品質アップも、製品の販売やブランディングといった目標のための手段に過ぎないからです。

ちなみに、私の更新目標は、月に1本にします。

今年は「iWac.jpのなかの人たち」のブログ執筆だけでなく、自社サイトへの原稿掲載、個人的にやっている2本のブログ(1本は新規立ち上げ、もう1本は2年以上更新できていない)もやりたいと思っているからです。個人ブログは、WordPressのテーマ作成のスキルアップや商品化テストなどの側面もあり、今年は定期的に運用していきたいと思っています。

書く時間を捻出する

なんだかんだ、原稿を書くという行為には時間がかかります。原稿作成のためのまとまった時間を確保することが重要です。ブロガーさんなどで、「30分くらいで書けます」という方もいますが、よほど書くことがたくさんあって、書きなれていないと結構時間がかかると思います。場合によっては調べて書かなければいけませんし、画像も作らなければなりません(画像は結構大切です)。

予定表に「原稿執筆の時間」をしっかり確保しましょう。
――では、いったいどのくらいの時間を確保すればよいのでしょうか?

私の場合、たぶん、3時間~半日くらいかかっているのではないかと思います。

たぶん……?

時間を計測してみました

というわけで、実際にこの原稿がどのくらいで執筆できるのか計測してみることにしました。

条件は以下の通りです。

  • テーマ「Webで原稿を継続的に書くには…?」
  • 取材はなし
  • 調査もなし
  • 構想時間、原稿執筆前のランチ時間の30分
  • 原稿は直接WordPressに書き込む(HTMLも記述)
  • 画像を1点作成する

私がブログなどを作成する場合、あらかじめぼんやりと構想があって、それを調べたり、取材したりして、「原稿にできそうだな」というときに原稿にします。なので頭の中でボツになってしまったり、調査している途中で「やっぱりだめだ」ということが結構あります。

「きちんとした情報を出す」という意味では重要ですが、思い切りに欠けて、原稿に取り組めないという姿勢になっていることも否めません。
ですから、今回は、「えい、やぁ」で書いてしまいます。

もちろん、きちんと調査したほうがよいので、調査の時間もスケジュールとして確保しておくことも大切です。ちなみに構想に関しては、移動時間や食事中、トイレなどの時間を使えばよいので、確保しなくてもよいと思います。

iWac.jpのサイトはWordPressでできており、私の場合、直接管理画面にゴリゴリHTMLを記述して書く方が速いので、この方法を採りました。記事の内容によっては、Wordなどに下書きして作成することもあります。今回は勢いが大事ということで……。

ちなみに、現時点で、原稿執筆開始から54分が経過しています。

ネタはどうするか

何を原稿にすればよいのか? テーマ探しは重要で、なかなか難しいものです。小学校の頃、作文の時間に授業時間のほとんどを原稿用紙の前でじっと考え込んでいたものです。「その時になって考えよう」ではなかなか進みません。

前述したように、ネタの構想は基本的にどこでも練ることができます。私の場合、移動で歩いている時が一番構想を練られます。電車の中だとスマホを見たり寝たりしてしまいますが、スマホを見て情報収集しながらネタを練ることもしています。

というか、基本的には常にネタを探している状態です。これは、編集者時代からの習慣なので、馴れといえばそれまでですが、常に原稿のネタにならないかアンテナを張っておくという姿勢が大切です。

また、原稿のテーマを選ぶ際、自分のサイト、サイトを見るユーザーに向けたテーマになっているかということも重要です。

例えば、税理士さんのサイトのコラムなのに、「今日はランチにお寿司を食べました」なんてテーマで、すしネタのうんちくや、寿司の歴史を語ってもあまり意味がありません。同じ「お寿司」を切り口にするとしても、例えば回るお寿司屋さんと回らないお寿司屋さんの、仕入れ価格や客単価、回転率などから、損益分岐などを解説したり、食器や調理器具、店内の調度品などから経営効率化のヒントなどを書いても面白いかもしれません。

モチベーションを上げる

原稿を書くときは勢いが大切です。

「面白そうな切り口だ」「みんなに役立つ情報だ」「今ならタイムリーで話題になるに違いない」など、構想を思いついた時が一番モチベーションが高い時なのですが、移動中だったりするとすぐに原稿を書くというわけにはいきません。

そういう時は、構想をメモしましょう。細かいことは気にせず、思いついたことをとにかく書きなぐります(細かい部分は調査の時に確認します)。原稿を書くときにそのメモを見返すと、構想を思い浮かべた時のモチベーションを取り戻すことができます。

モチベーションの上げ方は人それぞれの部分もありますが、私の場合、ほかの人の原稿を読むことでモチベーションが上がるということが最近分かりました。

iWac.jpで運営しているWebサイトの「政くらべ」では、「国民目線」というコラムがあり、一般の方にコラム原稿を書いていただくことがあります。

掲載の際に誤字脱字や言い回しなど、原稿を少し修正することもあるのですが、その時に「こうすればいいのに」とか「こういう視点で書いたらもっと面白いのに」などと思うことがあります(内容は基本的にいじりません)。そうすると「自分が書きたい」という気持ちが高まってくるんですね。この原稿も執筆前に「政くらべ」の掲載前のコラムに目を通していました。

原稿に取り掛かる前の自分なりのモチベーションの上げ方というのを見つけてみてください。

まとめ:原稿を継続的に書くポイント

自分でホームページを更新するために、ブログなどのコンテンツを継続的に続けるポイントをまとめると以下のようになります。

ポイント1 原稿を書くことを他者に宣言する。
具体的に数字を挙げて目標にコミットする。
目標は達成できるギリギリよりも余裕をもつ。
ポイント2 原稿執筆時間とテーマ調査時間を確保して、予定表に書き込む。
自分の原稿執筆時間を計測して目安を知る。
ポイント3 ネタ探しは常にアンテナを張って探す意識づけをする。
テーマは自社サイトのユーザーに向けたものにする。
ポイント4 書く勢いをつけるためにモチベーションを高める。
構想を思いついた時にメモしてその時のモチベーションを思い出す。
自分なりのモチベーションの高め方を発見する。

原稿制作時間の計測結果

この原稿の執筆時間:2時間16分

原稿用の画像作成時間:20分

校正時間:22分

どうやら原稿を書くスピードはあまり速くないようです。自分の場合は原稿制作時間と画像制作時間を合わせて4時間くらいは確保しておいたほうがよさそうです。

あと、原稿を書いたら必ず読み直して校正すること。可能であれば第三者に読んでもらうことをお勧めします。