IEだけがブラウザじゃない! 使いやすいブラウザを選ぼう!

 2014年4月11日
 IT

米・英政府がIEの使用停止を呼びかけ!(4月29日追記)

4月28日アメリカ政府およびイギリス政府は、ハッカー攻撃にさらされる危険があるとして、米マイクロソフト社のインターネットブラウザ「インターネット・エクスプローラー(IE)」を使わないよう警告し、代替ソフトの使用を呼び掛けました。

米当局によると、バージョンが「6」から「11」までのインターネット・エクスプローラーが攻撃を受けた場合、大きな危険につながる恐れがあるということです。

Internet Explorerをお使いの方は、別の閲覧用ソフトをインストールし使用してください。

マイクロソフトはIEの脆弱性を認め、急ぎ対応していますが、Windows XPのサポートに伴いInternet Explorer6のサポートも終了となっていますのでIE6については対応しない模様です。

5月1日にマイクロソフト社はIEのセキュリティプログラム提供を開始しました。

Internet Explorer(以下IE)は2014年4月現在、IE11が最新バージョンですが、インターネットを見られるブラウザはIEだけではありません。 今回はIEとそれ以外の主要なブラウザを紹介したいと思います。

IE8より古い「レガシーブラウザ」はホームページ閲覧にも支障をきたす

ホームページはユーザーのデバイスの環境によって見え方が違ってきます。PCとスマートフォン、タブレットといったハードウェアに内蔵しているフォントや画面の大きさ、使用しているWebブラウザによって違いがあります。Webサイトを制作・運営する際には、このブラウザによる表示の違いを考慮しなければなりません。

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たいていは、文字の大きさや間隔の違いなど小さな差異なので、それほど気にすることもないのですが、やっかいなのがHTML5やCSS3に対応していないレガシーブラウザです。

IE8より古いブラウザがこのレガシーブラウザに該当します。IE8以前のインターネットエクスプローラは、世界的に圧倒的なシェアを誇っていたにも関わらず、バグの多いいわば不良品でした。IEのバージョンごとに表示の方法が異なることもあって、われわれWeb制作者を泣かせる原因のひとつになっています。

最近では、IE7以前のシェアが大きく減少していることもあり、サポートを終了しているWebサイトや制作会社も増えてきています。
(※iWac.jpはWeb制作においては原則としてプログレッシブエンハンスメントの考え方を採用しています→言葉の意味はこちら。

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自社のサイトをどのブラウザまで対応させるかは、閲覧者のブラウザの割合を調査(googleアナリティクスなどで調べられます)して決めましょう。
ちなみにiWac.jpの1月~3月のブラウザのシェアは、右の通りです。

インターネットを「見る側のひと」は、使いやすいブラウザを。
「作る側のひと」は主要ブラウザをインストールしておく。

IEも9以降のバージョンでHTML5に対応し、使いやすくなりました。しかしIE=ブラウザという考え方はもう古いといえます。最近は自分好みに機能を追加したりカスタマイズできるgoogleChromeやFirefoxなどがシェアを伸ばしています。いずれも無料で手に入るブラウザなので、いろいろとダウンロードしてみて使いやすいブラウザに乗り換えるのもよいでしょう。

インターネットを閲覧するだけのひとならば、好みのブラウザを見つけて使うだけでよいのですが、「作る側のひと」は違います。主要なブラウザでどのように表示されるのか確認するためにも、下記に紹介するブラウザはインストールしておく必要があります。

InternetExplore
ieLogo
マイクロソフト社のWebブラウザ Windowsシリーズに同梱されているブラウザで、Windows95の広がりとともに急速に普及。当時もっとも広く使われていたNetscape Navigatorを駆逐し、最盛期には95%以上のシェアを独占した。IE8以降はブラウザ単体のアンインストールが可能となった。
IE6 Windows XPに同梱。2014年4月にサポートが終了。Windows XPが長く使われてきたため、対応アプリケーションもIE6用に開発されたものも多い。そのため、OS、ブラウザを切り替えたときに、アプリケーションが使えなくなるケースもあり、OSの移行の大きなネックになっている。Web制作者、開発者にとっては疫病神的存在。
IE7 Windows Vistaに同梱。HTML5やCSS3に対応しておらず、Web制作者にはすこぶる評判が悪い。Windws XPでもIE8までバージョンアップできるため、使用しているユーザーは少ない。
IE8 Windwos7に同梱。WindowsXPの後継OSとして評価の高いOSにバンドルされていたが、ブラウザとしてはHTML5やCSS3に対応しておらず、評価は低い。WindwosXPで使えるIEの最新バージョンのためユーザーは多い。Windows7ユーザーでまだIE8を使っている方は、すぐにブラウザを替えることをお勧めする。
IE9 Windowsにバンドルされないブラウザのため、影が薄いが、IEではじめてHTMLとCSS3に対応。自動アップグレードでIE10にバージョンアップされているためユーザーは比較的少ない。
IE10 Windows8に同梱。Windwos8用のデザインとWindows7用のデザインが用意されている。
IE11 Winodws8.1 に同梱。1014年4月現在で最新のバージョン。HTMLの構造などをチェックする開発者ツールがfirebugに近い仕様になり、Web制作者には使い勝手がよくなった。Javascriptの実行速度が9%速くなったとされるが、Windws7上ではその恩恵はあまり感じられない。
Google Chrome
chromeLogo
Googleが開発したWebブラウザ。2008年以降、急速にシェアを伸ばしているブラウザ。強制アップグレードになっているので、基本的にユーザーは最新バージョンを使っている。Googleが開発しているため、gmeilやYouTube、google+などとの連携がスムーズ。別のPCを使っていても、同じアカウントでログインすればブックマークなどが同期できる。拡張機能も豊富。
»chrome「クローム」のインストールはこちらから
Mozilla Firefox
firefoxLogo
モジラが開発したWebブラウザ。HTMLレンダリングエンジンGrckoを採用しており、HTMLへの標準度が高い。アップデートは基本的に自動で行われる。FirebugなどWeb制作者向けのプラグインも多く、Web制作者などが好んで標準ブラウザにしている。メモリの消費量が多いと言われている。
»Firefox「ファイヤーフォックス」のインストールはこちらから
Safari
safariLogo
アップルが開発したWebブラウザ。MacOSやiPhone、iPad、iPodなどApple製品にバンドルされている。クールなデザインでファンも多い。Windows版もある。
»Safari「サファリ」のインストールはこちらから
Opera
operaLogo
オペラソフトウェアが開発したWebブラウザ シェアは少ないが、高機能で軽いのが特徴。シェアが少ないので、クラッカーなどから狙われにくいメリットもある。
»Opera「オペラ」のインストールはこちらから