Webによる新年のあいさつはハガキの代わりになるか?~2014年Web年賀状解析結果~

2014年Web年賀状解析結果

2014年は新年のあいさつをWeb年賀状としてお送りさせていただきました。松も明けました(関西ではまだですが)ので、Web年賀状の解析結果を報告したいと思います。

2014Web年賀状の概要

URL
https://iwac.jp/newYear2014/
差出人
亀山崇(iWac.jp株式会社Web制作担当兼出版編集担当)
配布先
仕事関係、友人関係(配布数は非公開)
配布方法
1.年賀ハガキにQRコードとURL、新年のあいさつをWebで行う旨を掲載
2.facebookの友人にダイレクトメッセージでリンクを貼りつけ(ハガキを郵送の友人を除く)
3.Lineの友人にリンクを貼りつけ
仕様
HTML5、CSS3にてコーディング
フレキシブルレイアウト(レスポンシブデザイン)にてマルチデバイスに対応(フィーチャーフォンは非対応)
解析
googleアナリティクスにて解析

コンテンツの内容としては、メインビジュアルに1分程の動画を採用しました。
メインのコンテンツは挨拶文の下に今年の目標をテキストで掲載し、返信用フォームを設置しました。

また、おもてなしコンテンツとしておみくじを付けました。くじの結果とともに偉人の言葉が表示されるJavascriptアプリケーションです。

2014Web年賀状解析結果

閲覧率55.6%配布したURLに対してWeb年賀状を閲覧した割合です。
閲覧平均時間4:46Web年賀状のページに滞在していた時間です。
デバイスモバイル78.0%Web年賀状を閲覧したデバイスの比率です(モバイルにはタブレットも含まれます)。
PC22.0%
動画閲覧率モバイル33.0%動画を再生した割合です。
PC67.0%
直帰率モバイル75.0%iWac.jpの他のページを閲覧せずに直接離脱した割合です。
PC66.7%
返信率ハガキ6.8%メールフォームを使ってメッセージを送信した割合です。
FB5.9%
FBメッセージ返信19.0%facebookの案内に対して直接メッセージを返信した割合です。

上記の結果を見ると、5割以上の方が配布されたURLを閲覧してくれました。

仕事関係でお付き合いがあまり深くない方や、近年は年賀状のやりとりくらいで疎遠になってしまっている友人も多い中、これだけ多くの方にご関心を持っていただけたのはたいへんありがたいことです。

ハガキからの場合、URLの入力、あるいはQRコードの読み込みが必要となります。また、PCやスマートフォンを持っていないユーザーは閲覧できないため、facebookからの流入に比べると数字は低くなっています。

それに比べ、facebookからの場合、リンクをクリックするだけなので、アクセスしやすく流入が高くなっています。

デバイスの流入を比較すると、PCよりもモバイルの方が圧倒的に多いことが分かります。これはfacebookユーザーの多くがモバイルを利用していることが要因です。とくに、お正月ということもあり、普段はPCを利用しているユーザーでも、帰省先などからスマートフォンでアクセスしていることも考えられます。

しかし、動画の再生率、直帰率をみるとモバイルユーザーよりもPCユーザーの方がよりアクションがあることが分かります。

一方、コンバージョンという観点から見ると、アナログの年賀状と比べるとハードルは高いと言わざるを得ません。

メールフォームからの返信率は、ハガキ6.8%、facebook5.9%。通常サイトのお問い合わせや商品購入、広告クリックといったコンバージョンを考えると、高い数字と言えそうですが、友人知人に送信していることを考えると、満足できる数字ではありません(差出人の人徳のなさも大きな要因だとおもいますが…)。

大きな課題としては、それぞれの送り先の方々に対するメッセージが添えられなかったことです。

来年は訪問者の名前を入力することで、メッセージが表示される仕組みを組み込みたいと考えています。

Web年賀状は商品やサービスをアピールするチャンス!

今回、新たな試みとしてWeb年賀状を配信しました。

友人に対する年賀状は、返信率などを考えると年賀ハガキによる年賀状の方がいいかもしれません。

しかし、閲覧率を考えると、DMやチラシよりも効果は大きいかもしれません。商品やサービスをアピールするツールとしてWeb年賀状を考えてみてはどうでしょうか?